幻の夏
NHKFM「ブラボーオーケストラ」のスタジオ収録、4ヶ月ぶりに再開。ただし、この4ヶ月オーケストラのコンサート自体がなかったので、8月から9月放送分はテーマごとに過去の演奏から選曲し新たに解説を加えた特別編。
8月2日(日)放送の第1回は「はじめの一歩」というテーマで、現代音楽のはじめの一歩であり、日本の作曲家たちの音楽人生にとってもはじめの一歩となったドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」(エッティンガー)とストラヴィンスキー「春の祭典」(バッティストーニ指揮東京フィル)を。
8月16日(日)放送の第2回は(この夏に開かれるはずだった幻の東京オリンピックに思いを馳せて)「スポーツの祭典」というテーマで、古関祐而「オリンピックマーチ」、「ウィリアムテル序曲」「軽騎兵序曲」(指揮:広上淳一、バッティストーニ、外山雄三ほか)などなどスポーツにちなんだ音楽を。
本来なら今日(7/24)から東京でオリンピックが開かれていた筈だが、幻になってしまった。改めて1964年のあの東京オリンピックを思い出すと、懐かしさと不思議さで夢のような気がする。そう言えば、今回放送を収録したNHKの放送センターも、当時オリンピック用の国際放送センターとして建てられたものだし、首都高速道路も新幹線もあの頃どたばたと急遽作られたもの。その魔法のような突貫工事ぶりをぽかんと見ていた私は当時小学校6年生だった。今小学生の子供たちはこの幻の夏のオリンピックをどう記憶するのだろう。
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