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2020年7月13日 (月)

現実からの逃避行

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旅行にも行けず、散歩もままならず、コンサートや映画館や美術館にも行きづらくなり、居酒屋に入り浸ることも出来ず…家の内にも外にも心安まる場所が皆無になってしまった今の東京で、私にとって唯一の避難場所が都内のホテルだ。とは言え、避難はせいぜい月に数回、しかも泊まるのではなく昼間の数時間くらいだけ部屋を借りるデイユースである。

以前も、お客の少ない時期にスタンダードルームを3-4時間だけ貸す…という限定的かつ消極的なプランはあったが、最近はテレワーク用として多くのホテルが昼間の9時5時あたりの時間帯で部屋を貸すデイユースプランを積極的に導入するようになった。前から会員になっている「一休.com」というホテル予約サイトで、割引や特典の付いているデイユースプランを探すと、ビジネスホテルのシングルからちょっと高級なホテルのスイートまで(値段もピンからキリまで)「サテ今度はどこにしようか」と選べるほどになった。

WiFiや冷暖房が完備されていて感染対策も万全。都内なので家から車でも数分から十数分。タクシーを呼んで家からホテルに直接行って、4-6時間ほど滞在してまたタクシーで帰って来れば、人との接触はほぼゼロ。お昼はラウンジ(かコンビニ)でサンドイッチと珈琲。あとはiPadで本を読んでいるか、ふかふかのベッドで寝ている。バスルームがきれいな部屋に当たった時は、温泉に行ったつもりで数回湯に浸かる。

気分転換が第一目的なので、同じホテルに繰り返し行くことはあまりなく毎回違った場所を探す。最近はビジネスホテルのシングルでも結構大きな(と言うより巨大な)テレビが部屋にあるが、現実を忘れたい?のであまり見ない。窓から隣のビルの壁しか見えない部屋もあるが、たまに東京が広く見渡せる部屋に当たることもある。何かあっても家まで30分以内に帰れる距離ということもあり(現実を束の間忘れつつも現実と至近距離にある…という点で)今の私にとって心安まる唯一の隠れ家である。

(もっとも、こういうことをする人がさほど居るとも思えないし、お薦めする気もない。いろいろな逃れられない現実を抱え込んだとき、こういう束の間の逃げ方もあるのだという参考になればと一筆…)

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