20世紀の邂逅
FM「ブラボーオーケストラ」9月放送分残り一本の収録にNHKへ
9月27日(日)放送分の特別企画第7回は「20世紀の新たな響き」というテーマで、コープランド「市民のためのファンファーレ」(指揮:原田慶太楼)、ショスタコーヴィチ「祝典序曲」(指揮:外山雄三)、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(ピアノ三舩優子、指揮:D.エッティンガー)、ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」(ピアノと指揮:渡邊一正)+東京フィル。
今回は20世紀西欧の「(いわゆる)現代音楽」の潮流とは違ったところでクラシック音楽の裾野を広げた4曲。この時代、モダンで無調なのが音楽史的に正しく、ソヴィエトの「社会主義リアリズム」は「体制迎合」、アメリカの「自由主義リベラリズム(これは造語)」は「大衆迎合」、調性やメロディを書こうものなら「時代錯誤」と嘲笑されたものだったが、そんな記憶も今は昔。そんな時代もあったねと今は話せるようになった。
ただ…、ショスタコーヴィチとガーシュウィンが居なかったら、あるいは逆に無調現代音楽系に「春の祭典」級のヒット曲があったら、状況は全く変わって居たかも知れないとも思う。シェーンベルクなどは亡命先のアメリカでガーシュウィンとテニス仲間だったそうだから、12音でシンフォニックジャズを書いてヒットさせたりしていたら音楽の潮流も随分変わったことだろう…イヤ、それはないか
写真上は、訪米したショスタコーヴィチ(54)と握手するコープランド(60)。下は訪米したラヴェル(53)の元を訪れたガーシュウィン(30)。
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