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    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
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    ・NHK-FM 毎週日曜日19:20~20:20放送。毎月第1-2日曜日(+α)東京枠解説担当。
    ・01月10日/17日(再)/31日
    ・02月07日/14日
    ・03月07日/21日

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2020年12月

2020年12月30日 (水)

年の瀬

Photo_20201229224101ヘンな年だった。
…と同時に、大変な年だった。
社会的にも、個人的にも。

さほど凶悪とも言いがたいウィルスひとつにここまで世界中が翻弄され、今まで呑気に信じていた社会的な「常識」が打ち砕かれ、人間の文明や叡智や存在そのものに対する失望(絶望)が広がり、そして音楽は…と言うと、「人から人へ」が否定された世界でどうやって生き残るか?を考えることに必死で、存在の根底すら揺らいでいる。しかも、まだ何も終わっていない。

「これは、罰ゲームなんだよ」と、居酒屋の感染防止のビニールカーテンの向こうで酔客のひとりが言う。
 そうかも知れない。でも、何の?(思い当たることが多すぎて分からない)

2020年12月25日 (金)

邯鄲の夢

Photo_20201225103301  ヘンな夢を見た。
 普通に大学を卒業して…音楽とは関係のない企業に勤めて…海外を行き来しながら普通に結婚して…娘がひとりいて…そこそこ充実した生活を送ったあと還暦をすぎて引退し、ソファの上でネコを膝に抱きながらふと長い人生を思い返している。そんな夢だ。

 で、妻と娘を相手に口を開く。「実は、本当は作曲家になりたかったんだ」
「音楽大学には行かずに、独学で交響曲を5つ6つ書いて、それを海外でCD録音して貰って。そうそう、5番はジャジャジャジャーンって始まるんだ。それからいろんな楽器に協奏曲を書いて、もちろんピアノや邦楽器の曲なんかも書いて、雅楽なんかも書いて。ロックや映画やアニメの音楽も書いて、「タルカス」をオーケストラにして、NHKの大河ドラマの音楽もやって。で、還暦のコンサートにはキース・エマーソンと冨田勲がお祝いに駆けつけてくれるんだ」
「そんな都合のいい、夢みたいなこと、あるわけないじゃないの!」。妻と娘が呆れて笑う。

 で、目が覚める。
 なるほど。そう言われて見ると、本当に都合のいい、夢みたいな人生だった(笑。

2020年12月18日 (金)

運命のトラウマ

Img_1734FM「ブラボー!オーケストラ」今年最後の収録にNHKへ。

今回は12月27日(日)放送分で、波乱のベートーヴェンイヤーの最後を飾るベートーヴェン交響曲第5番〈運命〉。演奏はチョン・ミン指揮東京フィル(2020年10月19日第944回サントリー定期から)。

この曲、12月22日(1808年)という年末の寒いときに〈田園〉と並んで初演され、お客も少なく・演奏もうまく行かず・反響も鈍く・当然報酬も少ない・というベートーヴェンに眉間の皺とトラウマを残すことになった因縁の曲(らしい)。・・というわけで、残りの時間には往年の大指揮者ヴァツラフ・ノイマンと東京フィルが共演した歴史的CD録音(1991年11月のライヴ)から「田園」の第2楽章も聴くことに。

2020年12月16日 (水)

田部京子ピアノリサイタル

201216毎年年末恒例の田部京子ピアノリサイタル(浜離宮朝日ホール)を聴きに行く。

ベートーヴェン生誕250周年の誕生日(12/16)の夜、最後の3つのピアノソナタを聴く…という降霊術のような趣向。シューベルトのアダージョを序章にして前半がソナタ30番と31番、後半にメインとなる大作32番を配して祈るような高音のトリルで締めくくった後、アンコールでさらに天国へ浮遊するようなシューベルトのアヴェマリアで終わる一夜。

晩年の孤独な巨匠が夢見た「全ての人が抱き合いキスし合い神々の優しき翼に包まれる」という夢はコロナ禍のロックダウンの前に消え果て、最後のピアノソナタや弦楽四重奏曲の描く孤独な世界がリアルになり心に染みるという皮肉なベートーヴェンイヤー。心の底を見つめ直すような深い世界を改めて再発見出来たのはいいが、それをマスクをして息苦しさの中で聴かなければならないとは……

2020年12月13日 (日)

三村奈々恵マリンバリサイタル

2012131三村奈々恵さんのマリンバリサイタル(トッパンホール)を聴きに行く。

デビュー20周年記念ということで、スチールパン・チェロ・クラリネット・エレクトーン・パーカッションとの共演も含む多彩で色彩豊かなプログラム。マリンバはミニマル音楽や電子的なサウンドの世界とよく合うと改めて感心する。

最後は、拙作マリンバ協奏曲〈バードリズミクス〉のピアノ伴奏版をエレクトーン(elT:渡辺睦樹)とパーカッション(perc:萱谷亮一)で演奏するというちょっと面白い試み。初演がちょうど10年前(2010)。そんなに経つのかと、しばし遠い目になる。「難しいですよぉ」と改めて泣き言を言われる(笑)も、協奏曲だから難しいのが当たり前。エレクトーンの万華鏡のような音色の多彩さに改めて驚くが、個人的には終わりの8小節が死ぬほどスキ。

オリジナルの協奏曲版は、今年の5月に上演されるはずがコロナ禍で中止となるも、来年5月にセンチュリー交響楽団@ザ・シンフォニーホール(大阪)で仕切り直して上演の予定。乞うご期待。

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