デジタルの点と線
fl:江戸誠一郎、Gt:大萩康司両氏による「Dots and Lines」という新譜アルバムが届く。私の「デジタルバード組曲(フルート&ギター版)」のほかJ.カステレード「4月のソナチネ」、ピアソラ「タンゴの歴史」という3曲の組み合わせ。
デジタルバード組曲は、1982年に書いた…もうかれこれ40年近く前(まだ20代!)の作品。発表当時はデジタルという言葉がまだ珍しく(当時はディジタルと書いていた)「ヘンなタイトル」と後ろ指をさされ、無調全盛の現代音楽の時代に#♭が全くない旋法と変拍子だけで書いたので「きみは頭がおかしいのか?」と非難され、初演し録音して貰ったフルーティスト氏には「これは人間が吹ける音楽ではないよ」と説教された記憶が懐かしい(笑)
ピアノ版でも超難しいのに(よりにもよって)ギター版を作ったのは、超絶技巧で一世を風靡した山下和仁氏との出会いから。ギターパートは「指が複雑骨折します!」とか「7本くらい指がないと弾けません」とか言われたものだが、フルート共々こうしてさらさらと弾いてしまう若い世代の演奏家が出て来るのだから時の流れというのは……(感無量)。
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