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東京オペラシティリサイタルホールで《The 箏 Koto》「第2回箏の技術革新」というコンサートを聴く。深海さとみ、福永千恵子、吉村七重という箏の名手三氏による20世紀の《箏》の作品を俯瞰する試み。
演奏された全6曲のうち、篠原真「TURNS」・佐藤聡明「神招琴」・吉松隆「双魚譜」が80年代現代音楽界から生まれた箏の曲、宮城道雄「手事」・杵屋正邦「蘭拍子」・沢井忠夫「情景三章」が戦後の現代邦楽界から生まれた箏の曲。6曲とも様式が全く違い(というよりバラバラ)、西洋クラシック音楽をバッハからケージまで並べてもここまで「文法」や「語法」がとっ散らかることはないのでは?と言うほど多種多様。(まるで関西弁とサムライ言葉とギャル語とルー語が併用されているような感じである(笑)
ちょっと首をかしげた末、日本には伝統的な楽器(言葉)はあれど誰も肝心の「文法」を作らなかった…ということに思い至る。西洋音楽における例えば「バッハ」のような基礎音楽辞典(聖書)がなかったわけだ。さらに現代邦楽界と現代音楽界というカトリックvsプロテスタントみたいな相容れない派閥があるのに肝心の「教会(権威の中枢)」がない(…協会はあるが)わけで、サテこれは面白がるべきなのか、困惑すべきなのか。
…ちなみに今回もしかしたら今年初めてのコンサート???と一瞬ギョッとしてしまったが、2月にFM放送のゲスト出演でN響のコンサートに行っていたので今年2回目。それにしても…ひきこもり重症。
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