リハーサル
8月9日(月休)にフェスタサマーミューザKAWASAKI最終日で演奏される交響曲第2番〈地球にて〉のリハーサル初日に立ち会う。
この曲を書いたのは37/8歳頃(30年前)。現代音楽界の新作なのに番号付きの交響曲で楽章があって最後がジャーンと協和音で終わるというのは異例中の異例で、聴衆は喜んでくれたものの専門家筋からは「気でも違ったのか?」と総スカンだった(笑。そのおかげで現代音楽界を見限り(見限られ)離反した思い出の曲でもある。
その頃感じた「人間も音楽のように、大気から生まれ大気に消えてしまう存在だったらいいのに」という思いは今も同じだが、地球上の東西南北4つの文明の素材を集めて鎮魂曲に仕立てるという趣向は、確かに今回のオリンピックに相応しい気もしてくる。死をひたすら悲しむ鎮魂もあれば、涙を振り切って明るく未来を見据える鎮魂もある。死への思いは生への思いを投影する。
それにしても、自分の書いた曲ながら若い頃の熱い(というよりゴチャゴチャと書き込む)筆致にはひたすら圧倒される。こういう…フルサイズの交響曲は・演奏するのも・書くのも・創るのも・やはり体力(生命力)あってのものだな、としみじみ痛感する。
写真は、指揮者:原田慶太楼氏(左)・東京交響楽団コンサートマスター:水谷晃氏(右)と。・・・若い(笑
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