浮世絵劇場
所沢の角川武蔵野ミュージアムグランドギャラリーで開かれている〈浮世絵劇場〉を見に行く。
建物内の広い空間にプロジェクションマッピングで…風景・桜・海・花・扇・書…などをテーマにした様々な浮世絵が色鮮やかに映し出される全12幕30分ほどの映像と音楽の饗宴。
フランスのアーティスト集団(ダニーローズ・スタジオ)制作ということで、「日本」というより「ジャポニズム」の世界。葛飾北斎とドビュッシーの音楽が組み合わされた「海」のシーンが印象的だが、私の〈白い風景〉〈天使はまどろみながら〉〈地球にて〉もなぜか使われていて、現代的で古風な異世界「不思議な国ニッポン」を味わえる。公開は4月10日まで。
同じ敷地内には、若手美術家たちの作品の展示のほか、二階建て空間をびっしり埋め尽くす蔵書狂(ビブリオマニア)垂涎の書の回廊や、マンガとラノベ(ライトノベル)に限定したマニアックな図書室など、ユニークな知と文字の空間が仕込んであって楽しい。