松戸の森のKENJI
舘野泉さんと草笛光子さんによる「音楽と物語の世界」を聴きに松戸森のホール21へ。
駅からホールに向かう「桜通り」の桜並木はほぼ満開で、二千人規模の大ホールには(年配の方々を中心に)ほぼ満員のお客。お二人のコンサートシリーズのチラシに書かれた……〈年を重ねる喜び、悲しみ、辛さ、死と隣り合わせと感じる孤独、しかし、そこにある潔さ、面白さ、暖かくて悲しくて素晴らしい今…〉という一文が心に染みる。
後半で演奏された語りと左手ピアノによるDUO版〈KENJI…宮澤賢治によせる〉は、日本各地の舞台でもう何度も演奏されている作品だが、お二人で時間をかけて熟成されてきた世界が心を打つ。生と死が・夜と星の間に煌めく・不思議な世界が広がる・・・