エンター・ザ・ミュージック収録
藤岡幸夫氏がホストを務める「エンター・ザ・ミュージック」(BSテレ東)のゲストとして呼ばれて番組収録。(アシスタント:須黒清華アナウンサー)
今回は、今年2月に演奏されたチェロ協奏曲〈ケンタウルス・ユニット〉を中心に、作曲秘話や裏話などトークを交えて全3楽章を聴く30分。マエストロも今年でもう還暦のはずだが、相変わらず若々しく元気で色気全開。羨ましい。
放送は8月6日(土)の予定。
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藤岡幸夫氏がホストを務める「エンター・ザ・ミュージック」(BSテレ東)のゲストとして呼ばれて番組収録。(アシスタント:須黒清華アナウンサー)
今回は、今年2月に演奏されたチェロ協奏曲〈ケンタウルス・ユニット〉を中心に、作曲秘話や裏話などトークを交えて全3楽章を聴く30分。マエストロも今年でもう還暦のはずだが、相変わらず若々しく元気で色気全開。羨ましい。
放送は8月6日(土)の予定。
藤岡幸夫氏がクラシック音楽の楽しみ方をナビゲートするTHURSDAY CLASSIC SHOWにゲスト出演することになった。
50席ほどの小スペースで、CDやLPをかけながらクラシック音楽についてカジュアルに語り合うトークショウとのこと。
◆7月21日(木)BAROOM(南青山)19時から。詳細は→こちら
新日本フィル定期演奏会での拙作〈鳥は静かに〉と〈交響曲第6番:鳥と天使たち〉の演奏に立ち会う。17日/18日の2回公演。生配信は→こちら
交響曲第6番は、ステージ中央にピアノ・ハープが陣取り、その左右に14型の弦楽器群が広がり、背後にも様々な楽器(Marimba, Vibraphoneほか多種の打楽器群に加えオカリナやオモチャの楽器などなど)が並ぶので、一管編成なのに結構な大編成にみえるのは怪我の功名。
木管・金管楽器の名技も素晴らしく、リズムの核となるピアノやハープの精妙さ、滅茶苦茶な変拍子にピッタリついて行く精緻かつ豊潤な弦楽器群、色彩的な響きを広げる打楽器群(そしてヒヨヒヨと不思議な歌を聴かせるオカリナ群)、それらを見事にコントロールする指揮のイシイ氏に…感謝。
楽想としては、60歳を迎えての過去の回想と人生への訣別(なので走馬灯のように過去の音楽が通り過ぎる)だったのだが…なんとも明るく能天気な訣別だなぁと(他人事のように)思う。
微笑みだけ残して、後には何も残さず消えてゆく…そんな音楽であり、人生でありたい(と思うのだが、無駄に歳を重ねているナと反省するばかり)。
リハーサルの立ち会いにすみだトリフォニーホールへ出向く。演奏はキンボー・イシイ指揮新日本フィル。
今回は〈鳥は静かに〉と〈交響曲第6番:鳥と天使たち〉という2曲。前者は弦楽オーケストラ、後者は室内オーケストラのために書いた作品だが、今回の6番は一管編成ながらフルサイズオーケストラでの演奏。どうなることか…とちょっと心配したが、違和感なくしれっとシンフォニーのような顔になっていてホッと胸をなで下ろす(笑
この曲、オカリナからトイピアノまで登場する文字通りの「オモチャの交響曲」で、響きや世界観自体は可愛いのだが、楽譜は鬼のような変拍子と技巧的パッセージの連続。演奏はかなり(というより滅茶苦茶)大変…ではあるのだが、見事なコントロールのもと精緻で豊潤な響きにまとめてゆく指揮者とオーケストラの手腕に感心する。
本番は6月17日(金)・18日(土)14時@すみだトリフォニーホール。乞うご期待。
30年以上前(1991年)に書いた作品を再版することになり、確認と修正のため久しぶりにスコアを開き「過去の亡霊(?)」と向き合うことになった。
楽譜はもちろん全編アナログの手書き。当時は(当然ながら)メールも携帯電話もなく、曲の依頼や打合せは全て「黒電話」。スコアは(巨大なので簡単にコピーや郵送が出来ず)直接写譜屋さんやオーケストラに出向いて行き手渡ししていた記憶が蘇る。(今はPDFにしてメール添付で一瞬だ)
当時は「バブル景気」の時代だったそうだが、個人的には人生で一番貧乏な時期で実感は微塵もない。それでも90年91年と交響曲を書いて演奏されているのだから、一応はおこぼれにあずかったと言うことなのかも知れない。
ただし現代音楽全盛の時代は続いていて、この時書いたジャーンと協和音で終わる交響曲は先輩作曲家たちから「気でも違ったのか!」と大顰蹙を買い(と同時に完全無視され)、以後ほぼ村八分になった。
映画やテレビやラジオでは(BGMとして)現代音楽サウンドが聞こえてくることも少なくなかったが、時代の空気に合っていてそれはそれで結構好きだった。一方でゲーム音楽はまだピコピコ音の域を出ていない黎明期。それが30年経って一大音楽シーンを形成することになるとは…誰が想像しただろう。
サテ、30年後はどんな「驚きの」時代になるのかしらん。(イヤ、もちろん私はもう生きていないだろうけれど)
こういう景色を見ると思わず「♪ひょっこりひょうたん島〜」と(心の中で)歌い出す世代。
突然思い立って32年ぶりにお伊勢参り。