鳥と天使たちと交響曲第6番
新日本フィル定期演奏会での拙作〈鳥は静かに〉と〈交響曲第6番:鳥と天使たち〉の演奏に立ち会う。17日/18日の2回公演。生配信は→こちら
交響曲第6番は、ステージ中央にピアノ・ハープが陣取り、その左右に14型の弦楽器群が広がり、背後にも様々な楽器(Marimba, Vibraphoneほか多種の打楽器群に加えオカリナやオモチャの楽器などなど)が並ぶので、一管編成なのに結構な大編成にみえるのは怪我の功名。
木管・金管楽器の名技も素晴らしく、リズムの核となるピアノやハープの精妙さ、滅茶苦茶な変拍子にピッタリついて行く精緻かつ豊潤な弦楽器群、色彩的な響きを広げる打楽器群(そしてヒヨヒヨと不思議な歌を聴かせるオカリナ群)、それらを見事にコントロールする指揮のイシイ氏に…感謝。
楽想としては、60歳を迎えての過去の回想と人生への訣別(なので走馬灯のように過去の音楽が通り過ぎる)だったのだが…なんとも明るく能天気な訣別だなぁと(他人事のように)思う。
微笑みだけ残して、後には何も残さず消えてゆく…そんな音楽であり、人生でありたい(と思うのだが、無駄に歳を重ねているナと反省するばかり)。
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