フォト

Home page

お知らせ

  • 音楽館
    作品視聴…映像付き
  • 楽譜出版《ASKS.orchestra》交響曲,協奏曲,室内楽などのスコアを電子版(PDF)で販売中。海外向け→**
    出版作品一覧→***NEW
  • 《図解クラシック音楽大事典》(学研)イラストとまんがでオーケストラや楽典から音楽史までを紹介する掟破りの入門書。旧〈音楽大事典〉の超大幅改訂復刻版。
    作曲は鳥のごとく》(春秋社)自らの作曲家生活を綴った独学の音楽史@2013年3月刊
    《調性で読み解くクラシック》(ヤマハ)調性および音楽の謎を楽理・楽器・科学・歴史から読み解く文庫版入門書。

リンク

« 貴船 | トップページ | リハーサル »

2022年9月10日 (土)

京都とヘビメタとドヴォルザーク

Kyotocon拙作〈アメリカ Remix〉エレキギター版の初披露を聴きに京都へ出向く。

ジャズピアノの国府弘子さんがガーシュウィンやチックコリアを、メタルバンドのヴァイオリニストJillさんがカルメン幻想曲を、そしてロックギタリストのマーティ・フリードマン氏が〈アメリカ〉をそれぞれオーケストラと共演する異種格闘技的なコンサート。演奏は、出口大地氏指揮京都市交響楽団。

〈アメリカ〉は元々はドヴォルザークが「新世界交響曲」に続いてアメリカで書き上げた弦楽四重奏曲だが、室内楽コンサートで演奏されるだけでは勿体ない!とピアノとオーケストラのためにアレンジ(Remix)し、2010年3月に〈タルカス〉と同じコンサートで初披露した曰く付きの作品。

個人的には物凄く好きな作品なのだが、〈タルカス〉の影でさほど話題にもならず再演にも恵まれずだったのだが、今回突然京都市交響楽団から「エレキギターで弾いても良いですか?」という問い合わせ。しかもギターはマーティ・フリードマン氏だというので快諾。

Kyotorock

氏はそもそも「タルカス」が「題名のない音楽会」で紹介された時(2011年2月)にゲストとして一緒に舞台に上がったギタリスト(その時はラフマニノフのピアノ協奏曲をエレキギターで弾いていた!)。ヘビーメタルバンドのギタリストとして世界的な有名人なのだが、日本好きが高じて現在は日本在住。「タルカス」繋がり?の不思議な縁である。

今回は、私がピアノとオーケストラのために書いたスコアを元に、ピアノのパートをギターで自由にアレンジしながら弾くという試み。
実を言うとどんな響きになるのか、私自身想像が付かなかったのだが、ドヴォルザークの旋律がこんなにヘビーメタル風エレキギターのサウンドに合うとは!と驚きの連続だった。特に第2楽章などはギターの「泣き節」があまりにはまっていて終始鳥肌が立ちっぱなしだった。

オーケストラは古典的な二管編成なので、キイボードとドラムスでも入れたら?という提案もしていたのだが、少しPAを加えたぐらいでフィナーレではロックコンサートに負けない熱狂も。恐るべしドヴォルザーク。

終演後、夜の京都の空には中秋の名月。
観月祭では雅楽が流れ、月を愛でる。
不思議なところだ。京都というのは。

 

 

« 貴船 | トップページ | リハーサル »

コンサート、放送」カテゴリの記事