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朝日新聞「時代(とき)の栞」欄の取材を受ける。
一冊の本(あるいは作品)を巡ってその時代や背景を読み解いてゆくコーナーで、今回の素材は中井紀夫「山の上の交響楽」(1989)。山頂の音楽堂で数百年間演奏し続けられている長大な交響楽をめぐる話で、基本は音楽を巡るユーモアSF短編小説…なのだが、無駄に長い交響曲を書いている身としては「なぜ交響曲などというものを書くのか?」という深淵を覗き込まれるようなちょっと怖い作品でもある。
掲載は11月2日(水)夕刊の予定。