リハーサル(とメモ)
3.11/古希コンサートのリハーサル始まる。
メモ・・・・・
□鳥は静かに(1998)
コンサート冒頭は〈タルカス〉の作曲者キース・エマーソンの命日(2016/3/11)によせる追悼の一曲。
私の還暦コンサート(2013/3/18)に舞台上でHappy Birthday+Tarkusの即興演奏をしてくれた思い出に。
□鳥のシンフォニア(2009)
続くこの曲は、今まで録音が無かったので、今回のコンサートで「是非」とリクエストした一曲。
もともとは小中学生中心のジュニアオーケストラのために書いた作品で、古今の色々なオーケストラやビッグバンドジャズの響かせ方の「おいしい処」を集めた5つのオーケストラ練習曲(&青少年のための管弦楽入門)。
なので、聴く人が聴くと「ああ、ここはアレね」と分かってしまうことと、プロのオーケストラが普通に本気で演奏すると何となく「大人げない」感じがするので、「初々しい感じで、ちょっと辿々しく瑞々しく…」と注文したのだが、サテどうなるか(笑。
ちなみに、この曲の3年後に担当した大河ドラマ(平清盛)の音楽のルーツでもある。
□タルカス(2010)
究極の独りよがり&自己満足かつ超難産の末に生まれ落ちた作品なのだが、これはもう「生んで良かった」としみじみ思う一曲。
キース・エマーソン氏がEL&Pのためにこの曲を書いたのが20代後半。今聴いても「シンフォニックな」構成力の見事さに感心する。彼が生きていたら是非ともキイボードで共演して貰いたかった…と思わずにはいられない。(もうひとつ、実は今回、ロック好きな某オペラ歌手の方による「歌付き」のタルカスの案もあったのだが……残念ながら実現は叶わず)。
オリジナルEL&P版を聞き込んだシン・ロック世代のマエストロ・ハラダ版「タルカス」に乞うご期待。
□交響曲第3番(1998)
今回のコンサートのメインとなるこの曲は「第3番」というのがタイトル。(とは言え、確かに「英雄」…よりは、むしろ「運命」に近いのだが…)とにもかくにも「交響曲である」ということ(ソナタ形式のアレグロ・文字通りのスケルツォにアダージョ・祝祭的なフィナーレ)にこだわって(かなり力んで)書いている(笑。
目指したのは、繊細で神秘的な「日本」ではなく、ゴジラや黒澤明映画風の土俗的で呪術的な「日本」風の交響曲。実際(交響曲作家の大先輩である)松村禎三師風の御詠歌メロディや伊福部昭師風のタプカーラ(足を踏みならすアイヌ風舞踏)リズムなどが出て来る。
録音初演したときは指揮の藤岡幸夫氏に「七人の侍の菊千代(三船敏郎)みたいな感じ」と説明した記憶がある。野武士の一群が村に押し寄せるのを見つけ屋根の上で「来やがった、来やがった!」と踊りながら叫ぶ、あの感じなのだが、サテ今回は…。
ちなみに、全編手書きで書き上げたアナログ時代最後の交響曲でもある。
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