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昨年6月9日に東京オペラシティで行われた東京シティフィル定期から拙作〈交響曲第3番〉を2回に分けて収録。(前半:1−2楽章、後半:3−4楽章)。
前半は、第3番誕生のいきさつや「七人の侍」との繋がり、初演や録音の時のエピソードなどで盛り上がり、後半は、当日急病の藤岡マエストロの代わりに急遽指揮台に上がった(当時シティフィル指揮研究員の)山上紘生氏が登場。マエストロから突然「代わりに本番振ってね」と言われた衝撃の顛末について話を聞く。
満員の聴衆の前で繰り広げられた当日の演奏は、突然の代役を任せられた若い指揮者を盛り立てようとするオーケストラと、それを温かい目で見守る聴衆に後押しされた、希有の体験だった。今聴き直しても不思議な感慨がよぎる。