横浜のローエングリン
シャリーノ「ローエングリン」を見に(聴きに)@神奈川県民ホールへ。
白鳥の騎士の妻エルザ(女優)が一人で演じる現代オペラ。20人近いオーケストラ(+男声3人)が伴奏するものの、歌や音楽の要素は皆無で(しかし全て楽譜に書かれている!)、水の音や衣擦れや風の音のような謎の音響と言葉の断片のみが浮遊する60分。
とは言え、意外と正統的なイタリアオペラの「狂乱の場」(主役はコロラトゥーラ・ソプラノ)という印象もあり、「狂女」の一人語りという点では,能の世界に通ずる。
この作品に橋本愛という女優を起用した慧眼に拍手(もし私が選ぶなら…生田絵梨花(元乃木坂46)あたりか)。1時間「呆然」という感じで見ていた観客が、最後にスタンディングオベーションで彼女を讃えたのが印象的だった。
「コンサート、放送」カテゴリの記事
- 鳥は静かに・交響曲第5番(2024.12.07)
- お知らせ(2024.12.05)
- 田部京子リサイタル(2024.12.01)
- ショスタコーヴィチ:交響曲第10番考(2024.11.11)
- 33年目のファジィバード(2024.11.10)