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2019年5月 4日 (土)

左手のピアニストの祭典

D5ieiumwaae7tvxjpglarge 〈風と緑の楽都音楽祭2019〉の「左手のピアニストの祭典」に立ち会うため北陸新幹線で金沢へ。

音楽祭自体は5月の3-4-5日を中心に百以上のコンサート/イベントで構成されているが、その中の一つ「左手のピアニストの祭典」は、昨年11月に行われ私も審査員の一人を務めた「公開オーディション」の最優秀賞2人が演奏するコンサート。演奏曲は・・・
・エスカンデ〈アンティポダス〉より(p:月足さおり)
・吉松隆:左手のためのピアノ協奏曲〈ケフェウス・ノート〉より(p:瀬川泰代)
・ノルドグレン:〈小泉八雲の怪談~死体にまたがった男〉(p:舘野泉)。小松長生指揮オーケストラ・アンサンブル金沢@金沢県立音楽堂。

左手のためのピアノ協奏曲ばかり3曲…というのも珍しいが、左手のピアニスト3人の競演というのも珍しい。しかも、片手での演奏を始めた時期も原因も三者三様(月足さおりさんは生まれつきの脊髄の病気から、瀬川泰代さんはピアニストを目指す学生時代に発症した局所性ジストニア:神経系の運動障害から、舘野泉さんは六十代になっての脳溢血による半身麻痺から)。これは、運動機能と神経/脳そして演奏法や音楽性との関係を医学的(かつ音楽的)に研究する人にはかなり興味深い音楽会だったのではなかろうか(などと、むかしむかし一度は医者を目指した身としては考えてしまう)。そこには音楽を手にした人間の「生命力の強さ」を感じさせる美しい時間が流れていた。

天気も良く、街中が音楽に満ち溢れているような素敵な時間を堪能させて貰ったが、残念ながら(ほんの一時間だけ、近江町市場から金沢城公園まで散策したあと)一身上の都合で日帰り。連休真っ只中の行楽日和の一日とあってどこもかしこも人で溢れていて、ヨーロッパまで往復したかと思うほどくたびれた(笑

2019年4月25日 (木)

異界の神社

Kumano新宿界隈をぶらぶら歩いていて、高層ビルの谷間の古い神社(十二社熊野神社)に迷い込む。

15-6世紀頃から在る由緒ある神社で、家から徒歩圏内の散歩コースのいつもの道をちょっと曲がれば五百年以上前からあった場所。それなのに65年間気付かなかったとは。(ちなみに、むかし藤子不二雄・赤塚不二夫氏らのスタジオゼロがあった場所のすぐ前)

何となく、異界に彷徨い込んだみたいな不思議な体験。これで、もう一度行ったら無かったりすれば…面白いのだが。

2019年4月17日 (水)

春の光風会展

2019Magaia 母(道子)が毎年作品を出している「光風会展」の初日を見に行く。

作品は「磨崖(まがい)」(工芸/刺し織り)。岩壁に掘られた磨崖仏…の磨崖らしい。さすがに92歳で新作の制作は無理なので、旧作をリミックスしたもの。小さなパネル12枚を組み合わせて彫刻っぽい立体にしている。

六本木の新国立美術館で、4月17日(水)〜29日(月/祝)まで開催(23日は休館日)。

2019年4月15日 (月)

樹と緑と精霊

Garden気が向くとよく「森」を散策する。

実は、都内でも結構「ここが東京?」というような緑と水の場所は存在する。あまり人に知られたくないので大声では言えないけれど。

ただし、写真に撮ると森の中みたいに見えても、ほんの数メートル先はビルや道路だったりするのが玉に瑕。本当に緑と水に囲まれた地に住んでいる人には笑われそうな、箱庭のような世界だ。

それでも、時々「緑」と「水」に吸い寄せられるように箱庭に出かける。それは、生きる「気」を保つために(心の奥底にある昔々の記憶を辿って)精霊に会いに行く行為…のような気がしないでもない。

2019年4月 4日 (木)

海を見に行く

Img_3317海を見に行く。

最近使っている〈iPhone + Watch +モバイルSUICA〉の組み合わせは最高の徘徊老人グッズで、行く先を決めずに電車に乗り、適当なところで降りて歩き、疲れたら目の前に来たバスに乗り、気が向いた処で降りる…を延々繰り返せる。

銀河鉄道の夜…の中に出て来る「何処でも勝手に歩ける通行券」とは、こういうモバイルSUICAみたいなものだったのかも…などと夢想しつつ、気が付いたら目の前に海が広がっていたわけなのだが…

しばし潮風に当たったあとは、結局またぐるりと回って(今度は帰り道をGoogle Mapで調べつつ)海の見えない元の街に舞い戻る。まだ帰巣本能はあるらしい。

2019年1月18日 (金)

隅田川のある風景

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年末年始の疲れを癒すため、水のある風景を見に行く。

渋谷からだと直線距離で南東に8㎞ほどの隅田川河口/竹芝桟橋あたりが最短の水辺の風景。(ちなみに、多摩川は逆方向の南西に10㎞ほどで、距離的にはちょっと遠い)

東京湾の入口でもある桟橋あたりから海風に吹かれつつ朝昼夜の東京を眺めていると……なんともその異様な巨大さに(自分の街ながら)むずむずしてしまう。

なるほど、ゴジラになって蹂躙してみたい気になるのも分からないでもない。

2018年12月13日 (木)

冬の京都

Kyotoa_12突然思い立って一瞬だけ、京都に行く。

紅葉も終わり、束の間のシーズンオフ……だと思ったのだが、あちこちに修学旅行や海外の団体さんがわさわさいて、落ち着かない。(TAXIの運転手さんに聞くと「紅葉の時に比べればガラガラですよ。ちゃんと道を歩けますもん」とのこと。

それでもなんとか、むかし平重盛の邸宅だったという新しいホテルの庭を覗き、清盛ゆかりの三十三間堂や六波羅蜜寺を訪ね、祇園の隠れ家的な(紹介されなければ絶対辿り着けないような細い路地の奥の)小さな料亭に寄る。

しかし、どこもかしこも自撮り棒を突っ立てた観光客だらけで、以前のような…しっとり・はんなり…は薄くなった。「Too Much Love Will Kill You」というQUEENの歌が頭の中でリフレインする。QUEEN人気も京都も、もう少し寂れて…もとい、落ち着いてくれた方がいいのに、と勝手なことを思う。

2018年9月20日 (木)

先斗町の夜

Pont死ぬまでに一度、京都に住んでみたい…と思っていた時がある。場所は、神社仏閣の近くとか風光明媚な処とかでなく、飲み屋や料亭の並ぶ先斗町・木屋町界隈…。

以前「もし理想の死に方があるとしたら」と訊かれて、「先斗町で飲んで、酔っ払って高瀬川(鴨川ではなく!)に落っこちて溺死(出来れば桜の頃)」と即答したら、京都の人に「やめてくださいね。本当に迷惑ですから」と力いっぱい嫌な顔をされたことがある。

でも、理想の…と言われたら、今もそれは変わらない。

明日へのかたち展@京都2018

2018a母(吉松道子)が毎年作品を出品している〈明日へのかたち展〉、今年も京都で開催。

歳が歳(92歳)なので、今回は新作ではなく、若い頃に作った巨大な旧作2つを展示。

会期は9月20日(木)より24日(月)まで。京都文化博物館(三条高倉)5Fギャラリーにて(10時〜18時/入場無料)。
Kyoto2018v

2018年3月30日 (金)

厳島神社の春

Hiroshimaa

大河ドラマ「平清盛」(2012)のロケハン以来ひさしぶりに宮島を訪れる。

むかし若い頃、真冬のシーズンオフの平日に来たときは、人より鹿の方が多いんじゃないかと思ったほど閑散とした景色だったが、今回は暖かい陽気で桜も満開の春休み。どこからこんな大勢の人が?と驚くほどの人の群れが島を埋め尽くしていた。

その後、大河ドラマの話が決まって清盛ゆかりの地を京都〜神戸〜広島と回った時は、痕跡のあまりのなさに愕然としたものだが…この厳島神社に辿り着き、ようやく「清盛の存在した証拠」を実感。これこそ唯一にして最大の清盛の夢の跡だという感慨を深くする。

今回ここで清盛公への奉納コンサート…などという話が出て、一瞬「舞台にグランドピアノを乗せて舘野泉さんが海に向かって清盛のテーマ弾いたら面白いだろうな」と妄想したのだが、「底が抜けますよ」と言われて我に返る。確かに、上は空で、板一枚下は海。建物は世界遺産。天候も含めて「神のご加護」がなければ無理な話だ。

Butaiただ神社の構造をよく見ると、海にせり出した舞台の左右に屋根付きの小さな楽房がある。西洋風に言うならオーケストラピットだ。ここで雅楽の楽器を演奏し、真ん中にある髙舞台で右方左方の対の舞楽をちゃんと舞えるようになっている。ということは室内オペラなら上演可能か…と不遜なことを考えるが、ここで「おごれる人もひさしからず」などと歌ったら清盛公に怒られそうだし。

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