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2018年9月20日 (木)

先斗町の夜

Pont死ぬまでに一度、京都に住んでみたい…と思っていた時がある。場所は、神社仏閣の近くとか風光明媚な処とかでなく、飲み屋や料亭の並ぶ先斗町・木屋町界隈…。

以前「もし理想の死に方があるとしたら」と訊かれて、「先斗町で飲んで、酔っ払って高瀬川(鴨川ではなく!)に落っこちて溺死(出来れば桜の頃)」と即答したら、京都の人に「やめてくださいね。本当に迷惑ですから」と力いっぱい嫌な顔をされたことがある。

でも、理想の…と言われたら、今もそれは変わらない。

明日へのかたち展@京都2018

2018a母(吉松道子)が毎年作品を出品している〈明日へのかたち展〉、今年も京都で開催。

歳が歳(92歳)なので、今回は新作ではなく、若い頃に作った巨大な旧作2つを展示。

会期は9月20日(木)より24日(月)まで。京都文化博物館(三条高倉)5Fギャラリーにて(10時〜18時/入場無料)。
Kyoto2018v

2018年3月30日 (金)

厳島神社の春

Hiroshimaa

大河ドラマ「平清盛」(2012)のロケハン以来ひさしぶりに宮島を訪れる。

むかし若い頃、真冬のシーズンオフの平日に来たときは、人より鹿の方が多いんじゃないかと思ったほど閑散とした景色だったが、今回は暖かい陽気で桜も満開の春休み。どこからこんな大勢の人が?と驚くほどの人の群れが島を埋め尽くしていた。

その後、大河ドラマの話が決まって清盛ゆかりの地を京都〜神戸〜広島と回った時は、痕跡のあまりのなさに愕然としたものだが…この厳島神社に辿り着き、ようやく「清盛の存在した証拠」を実感。これこそ唯一にして最大の清盛の夢の跡だという感慨を深くする。

今回ここで清盛公への奉納コンサート…などという話が出て、一瞬「舞台にグランドピアノを乗せて舘野泉さんが海に向かって清盛のテーマ弾いたら面白いだろうな」と妄想したのだが、「底が抜けますよ」と言われて我に返る。確かに、上は空で、板一枚下は海。建物は世界遺産。天候も含めて「神のご加護」がなければ無理な話だ。

Butaiただ神社の構造をよく見ると、海にせり出した舞台の左右に屋根付きの小さな楽房がある。西洋風に言うならオーケストラピットだ。ここで雅楽の楽器を演奏し、真ん中にある髙舞台で右方左方の対の舞楽をちゃんと舞えるようになっている。ということは室内オペラなら上演可能か…と不遜なことを考えるが、ここで「おごれる人もひさしからず」などと歌ったら清盛公に怒られそうだし。

2017年9月21日 (木)

京都ディープ観光

M01今回散策(捜索)したディープな京都観光?名所その1。松村禎三師匠の生地。

佛光寺通り室町西入ル…という住所は以前お聞きしたことがあった。お父様は呉服問屋をされていて、店の後ろに住居があったそうだ。ただし小学校に上がる頃にはもう少し郊外(宇治市伊勢田)に引っ越されたとのこと。糸屋町という名のとおり衣装関係のお店が多い一角。

L01その2は、京都を舞台にしたコミックスゆかりの地。タバコ屋をやっているお姉さんが主人公で、結構場所が特定できる記述(五条通りの南、東本願寺の北、大通りから一本入った路地…など)が多いのでぶらりと散策してみた。

すると、本当にTABACOと書いたマンガそのままのお店があったので驚いた。(もちろん主人公はいなかったが)。作品中に登場する和菓子屋、京町家風ゲストハウス、扇子屋なども実在する。この作品の聖地巡礼第壱号?か。

L02最後の一つは明智光秀の首塚。三条通白川橋を下った行き止まりの路地裏にひっそり(本当にひっそり)佇む。

小栗須で討たれた光秀の首を家来が持って逃れたものの、夜明け近くなったので此の地に埋めたと伝わる場所。表には〈餅寅〉という和菓子屋があって、光秀饅頭を売っている。

そして、すぐ前の白川の流れをたどって数分歩けば、もうそこは祇園。色々な時空が重畳している不思議な街である。

2017年9月20日 (水)

明日へのかたち展@京都2017

2017B 母(道子)が毎年作品を出品している〈明日へのかたち展〉初日を見に、京都文化博物館へ出向く。

このところほとんど外に出られない籠の鳥生活になってしまったので、京都はほぼ1年ぶり。

夏でもなく秋でもない微妙な季節だが、観光客の居ない路地をあてもなく歩くうち、見知らぬ神社や小さな祠(あるいは小説や映画や漫画に出てくる「ああ、ここか」という虚実ないまぜの場所)に行き当たったりするのが楽しい。

展覧会は9月20日(水)より24日(日)まで、京都文化博物館(三条高倉)5Fギャラリーにて開催。入場無料。

Kyototen2017a

2016年12月25日 (日)

名古屋 de Xmas

Nagoya17来年3日のニューイヤーコンサートのリハーサル立会いに名古屋へ。

フィナーレの「星に願いを」(Sp:鈴木慶江、Ten:ジョン・健・ヌッツォ、vn:宮本笑里、vc:遠藤真理、p:鈴木謙一郎、名古屋少年少女合唱団、角田鋼亮、名古屋フィル)および「トロイメライ」(チェロと弦楽オーケストラ)、「月の光」(ピアノとチェロ)のアレンジを担当したので練習に立ち会うこと1時間ほど。

帰りにちょっと熱田神宮に寄ってお参りし、滞在2時間ほどで東京に戻る。名古屋駅・東京駅とも人でごった返していて、「何があったの?」と思ったら、クリスマスなのですね。

2016年11月15日 (火)

紅葉@京都

Kyotoc骨休めに紅葉の京都へ。

まだ紅葉にはちょっと早いか…とも思ったが、定番の永観堂や南禅寺あたりはなかなかの鮮やかさ。寒いと思って少し着込んでいったのだが、 前日の雨が上がって暖かくなり、散策しているうちに汗だくになる。

昼、後白河法皇ゆかりの「法住寺」で身代わり不動尊の大祭。小さなお寺なので大祭といってもこじんまりしたものだが、笛や箏の演奏や山伏と鬼の行列があり、最後に護摩焚きという地元っぽい可愛らしいお祭。今様狂いの後白河法皇(松田翔太サン)のにやりと笑った顔が浮かんできて思わず顔がほころぶ。

Kyotod このあたりは大河ドラマ(平清盛)の下調べでも何回か訪れた「六波羅」の地。すぐ隣が後白河と清盛ゆかりの三十三間堂で、最近そこからちょっと歩いたところに新しくフォーシーズンズホテルが出来たそうなので、ちょっと覗いてみる。お金持ち外国人向け?の高級ホテル仕様だが、装飾は木の感触が多くどこか和風な処があって、着物姿でも釣り合うのが京都風か。元は重盛の屋敷があった場所なのだとか。

Kyotof夜は、柳馬場通りの料理屋でお酒を飲んだ後、雲間から見え隠れする大きな月(スーパームーン)を愛でる。前日(14日)の満月は天気が悪くて見られなかったが、今日が十五夜。月の出が17:30で、20時頃には東山の上に良い感じに浮かぶ。ほろ酔い加減で見上げると、ちょっとギョッとする大きさだ。

850年ほど昔、かの法皇もここから月を見上げ、今様を夜通し喉がかれるまで歌われのだろうか。♪月はおぼろに東山〜(…は、ちょっと違うか)

2016年10月 3日 (月)

八橋検校と金平糖

Kyoto161003a昨日の講演で八橋検校のことをネタにしてしまったので、黒谷の金戒光明寺まで墓参(&御礼)に行く。

寺の一番奥まった高台の上(文殊塔の裏)にあるので、当然ガイド(矢印)くらい立っているかと思ったら何もないので吃驚。さらにTAXIの運転手さんも「有名な方なんですか?」と聞くので二度吃驚。

8hashiそもそも八橋検校のお墓参りに沢山の人が来るので、お箏の形に見立てた干菓子→を参道の茶店で売るようになったのが「八ツ橋」の起源ですよ…と説明すると「へぇ、そうなんですか」と言うので三度吃驚。(ということは京都の方なら誰でも知っていると思って話した昨日の八ッ橋ネタは意外と分かる人が少なかったのか?と思い当たって冷や汗)

Kyoto161003b
というわけで、帰りに参道の聖護院八ッ橋(写真左)に寄り、昔ながらの固い旧八ッ橋と柔らかい生八ッ橋を購入。

Konpeitoついでに百万遍近くの緑寿庵清水(写真右/金平糖の専門店)にも足をのばしてみる。最近は日本酒やブランデーの金平糖も作っているとかで狭い店内は良い香り。最新作はハロウィン向けのカボチャの金平糖なのだそうだ。そのうちアイスクリームの金平糖!などというのも出て来る?かも知れない。

2016年10月 2日 (日)

京都音楽家クラブ講演

Chroni京都音楽家クラブ60周年記念例会に招かれ、「調性で読み解く京都の音楽」というテーマで講演を行う。

人前で講演をする…ということはまずやらないのだが、今回は「京都」に惹かれてふらふらとお引き受けしてしまった。ちょうど、大河ドラマ(平清盛)の仕事以来、京都(日本)と西洋の並行音楽史のようなことに興味があったので、人類400万年の音楽の歴史〜平安京の音楽〜日本と西洋の音楽の出会い〜音楽の現在と未来…というような大風呂敷を広げたお話を、パソコン2台を持ち込んで「画像」と「音源」を流しながら1時間ほどさせていただいた。

弦の3分の1部分を押さえることから生まれる「完全5度」の響きが多様な音階をうみ、それが五行思想と絡まって東西南北・春夏秋冬(青龍・白虎・朱雀・玄武)の「調べ」を生む…というあたりは、平安京の碁盤の目の中(しかも会場となったホテルは御所のすぐ近く)に居ることを思うと感動を新たにさせられる。

PhotoPhoto_3さらに、江戸時代の箏曲の名手(「六段」の作曲者)八橋検校が亡くなった年にバッハが生まれている…という視点で見ると、西洋クラシック音楽の歴史というのは御菓子の八ッ橋(箏の形に見立てて作ったと言われる京都を代表する御菓子)とほぼ同じ…という話にすんなり「あはは」と笑えるのは京都ならでは。

おまけに、1889年(明治22年)にブラームスやチャイコフスキーやマーラーやドビュッシーやシベリウスが現役でひしめいている頃のドイツに医学留学した曾祖父(駒造)の話をしたところ「その人、知っている(名前を聞いたことがある)よ」と仰る医学関係の方にもお会いして吃驚。

話していて自分自身も改めて勉強させられた意義深い一夜となった。ご静聴下さった皆様に感謝 。

2016年9月20日 (火)

マンチェスターのBBC放送局

BbcGoogleMapでイギリスを検索していて、マンチェスターのBBC放送局ビルが無くなっていることに(今頃)気が付いた。

ここのスタジオ(Studio 7)は、1995年から2003年まで毎年訪れ、マエストロ・フジオカ&BBCフィルと一緒に私のオーケストラ作品集(Chandos)を計7枚録音した思い出の場所。

建物(New Broadcasting House)は1975年に建設されたものだそうで、90年代当時もいくぶん古びた感じだったが、2012年に取り壊され、西に2キロほど離れた新しいMediaCityビルに移転したのらしい。

(写真上は当時のビル。下はGoogleMapで見た現在の様子。3本並んだ街路樹だけが残っていて、跡地は公園&駐車場になっている様子)

8年間で計7回訪れたが、スコアだけを詰めた小さなバッグ一つでぷいと飛行機に乗り、空港とスタジオとホテル(最初は藤岡氏のアパート)の間を行き来するだけで、あとは丸3日間ほどスタジオに籠もりきり。街を散歩した記憶もほとんどなく、観光や買い物をした覚えもない。今から思うと勿体ない話だ。

ちなみに当時はまだホームページもブログも無かった頃で、写真(もちろんカメラはフィルム式である) もほとんど撮っていない。今だったら「イギリス録音記」とでも称して毎日レコーディングの様子をアップしてただろうに、かえすがえすも勿体ない話である・・・

下の写真は1998年12月、3枚目のアルバムで交響曲第3番とサイバーバード協奏曲を録音したときのスナップ。指揮:藤岡幸夫氏、サクソフォンはもちろん須川展也氏。20年近く前なので、みんな若い若い・・・。

1998m

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