Super Star
ちょっと気分転換にと「Jesus Christ Super Star」の新しい映像版(2012年バーミンガムでのアリーナ公演)を見出したら止まらなくなってしまった。
初演が1971年、映画(監督:N.ジュイソン)が1973年。5拍子や7拍子が普通に出て来るロック・ミュージカル(しかもオーケストラ付き)という点で、私としてはこれもプログレッシヴ・ロックに属する傑作だと思っている。音楽も凄いが、キリストの受難劇を現代に投影した内容(詞)も凄い。ロックのシャウト(叫ぶ)唱法がユダとキリストの苦悩と悲しみを120%歌い上げ心を抉る。
映画が公開された頃、松村禎三師匠が「これは凄い!」と感嘆していたのが印象的だった。その頃、劇団四季の仕事をしていたので、浅利慶太氏から勧められたのらしい。(私が80年にNYでのロックミュージカル…などという怪しい仕事に関わったのも、この作品の存在が強烈に染み込んでいたせいだろう)

その映画版(全編イスラエル・ロケで撮影された名作。Ted NeeleyのキリストとCarl Andersonのユダ)でのゲッセマネのシーン(特に、キリストが神に苦悩を打ち明け、十字架に掛けられた後世のキリスト像が次々にフラッシュバックするカット)は全身総毛立ったものだが、VHSで出た後、現在はなぜかDVDでもBlu-rayでも手に入らない。著作権の問題なのだろうが、これは例えて言えば、バッハの受難曲が丸々一曲行方不明になって聴けない状態になっているようなもの。こんなに勿体ない話はない。
もし「まだ聴いていない」などと言う人がいたら、親を質に入れても(?)聴くべし(そして、見るべし)
追伸:1973年版(映画)/2000年版(舞台)/2012年版(アリーナ)の3種類を収録したBlu-ray盤スペシャルBOX(3枚組)が5月22日に発売されたとのことで、早速、購入。情報ありがとうございました。