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コンサート、放送

2021年7月24日 (土)

真夏のドイツロマン

Tabe2107浜離宮朝日ホールに田部京子ピアノリサイタルを聴きに行く。

曲目は…若きシューベルトのイ短調のピアノソナタ(第4番)、葬送行進曲付きのショパンの変ロ短調のソナタ、そしてシューマン流ピアニズムが全開の全8曲からなるクライスレリアーナ。

馥郁たるドイツロマンの香り漂う世界の向こうの透明な叙情。そこに交叉するショパンの哀感とシューマンの諧謔。真夏に冷房の効いたホールで聴くピアノの涼やかな歌。

…という夢の世界に水を差すのがマスク。もうすっかり慣れて顔の一部になった新世代人類もいるのかも知れないが、旧世代の一人としては…鼻と口を塞がれて音楽を聴くのは(目と耳を塞がれるよりはマシにしても)まだつらい。

普通に人と会って話が出来、音楽が聴け、自由に旅し、お酒が飲める日はいつ来るのだろう。

2021年7月13日 (火)

カフェ・フィガロ

Tumblr_5dabacb764d2d77ad55faa643c5c05cb_2010年3月(11年前!)にゲスト出演した《林田直樹の「カフェ・フィガロ」》アーカイヴ放送のお知らせ。

ちょうど〈タルカス〉を初披露するコンサートの直前で、プログレ談義のほか、〈アメリカReMix〉初演前のMIDIサンプル音源、黛敏郎「BUGAKU」でのGAGAKU=プログレ論など雑談が全開。今聞くと若い&早口という印象しかないが…(笑

カフェ・フィガロ-アーカイブ放送

2021年6月13日 (日)

The 箏 KOTO

Koto2東京オペラシティリサイタルホールで《The 箏 Koto》「第2回箏の技術革新」というコンサートを聴く。深海さとみ、福永千恵子、吉村七重という箏の名手三氏による20世紀の《箏》の作品を俯瞰する試み。

演奏された全6曲のうち、篠原真「TURNS」・佐藤聡明「神招琴」・吉松隆「双魚譜」が80年代現代音楽界から生まれた箏の曲、宮城道雄「手事」・杵屋正邦「蘭拍子」・沢井忠夫「情景三章」が戦後の現代邦楽界から生まれた箏の曲。6曲とも様式が全く違い(というよりバラバラ)、西洋クラシック音楽をバッハからケージまで並べてもここまで「文法」や「語法」がとっ散らかることはないのでは?と言うほど多種多様。(まるで関西弁とサムライ言葉とギャル語とルー語が併用されているような感じである(笑)

ちょっと首をかしげた末、日本には伝統的な楽器(言葉)はあれど誰も肝心の「文法」を作らなかった…ということに思い至る。西洋音楽における例えば「バッハ」のような基礎音楽辞典(聖書)がなかったわけだ。さらに現代邦楽界と現代音楽界というカトリックvsプロテスタントみたいな相容れない派閥があるのに肝心の「教会(権威の中枢)」がない(…協会はあるが)わけで、サテこれは面白がるべきなのか、困惑すべきなのか。

…ちなみに今回もしかしたら今年初めてのコンサート???と一瞬ギョッとしてしまったが、2月にFM放送のゲスト出演でN響のコンサートに行っていたので今年2回目。それにしても…ひきこもり重症。

2021年5月27日 (木)

NHKFM「かけるクラシック」

KkerclNHKFM「かけるクラシック」(MC:上野耕平/市川紗椰)にゲスト出演。

鳥の話、猫の話、サックスの話、音楽の話、視聴者からの質問などなど色々話す。

曲目:サイバーバード協奏曲(sax:上野耕平/バッティストーニ指揮東京フィル)・チカプ(青木明指揮東京フルートアンサンブルアカデミー)・マリンバ協奏曲〈バードリズミクス〉(mb:三村奈々恵/飯森範親指揮山形交響楽団)・「ネココ変奏曲」(パ・ドゥ・シャ)ほか。

放送は5月30日(日)14:00〜15:50。
再放送5月31日(月)07:25〜09:15。

Nhkxcla

2021年2月12日 (金)

N響演奏会ゲスト

210212NHK-FM「N響演奏会」ゲスト出演で東京芸術劇場へ。

NHK交響楽団2月公演。曲目は・スメタナ「売られた花嫁」から3つの舞曲/シマノフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(vn:イザベル・ファウスト)/ドヴォルザーク「交響曲第6番ニ長調」。指揮:熊倉優。ゲスト:吉松隆、司会:金子奈緒。

・冒頭スメタナの「売られた花嫁」は、有名な〈序曲〉ではなく、舞曲3つ(ポルカ・フリアント・道化師の踊り)。フリアントが後半ドヴォルザーク第6番の3楽章フリアントと呼応する仕掛け。
・続くシマノフスキの作は、R=シュトラウス(サロメ)やストラヴィンスキー(火の鳥)を思わせる幻想的なサウンドで書かれたヴァイオリン協奏曲。高音でキリキリ歌うヴァイオリンが美しくも官能的。イザベル・ファウストの鉱石のような弦の響きに酔いしれる。
・最後の交響曲第6番ニ長調はドヴォルザークが40歳直前で書いた国際舞台デビュー作。初出版の交響曲と言うことで当時は〈第1番〉と呼ばれていた(かつては新世界が第5番だった)が、本人は第5番という認識だったのだとか。後に習作の第1番の楽譜が見つかって通し番号を付け直したため現在の番号になっている。ウィーンでの初演を目指してかなりブラームスを意識した力作で(ただし最終的にはそれはかなわずプラハ初演となる)ボヘミアの香りは控えめだが、このあと第7番ニ短調・第8番ト長調・第9番ホ短調とぐいぐいクォリティを上げてゆく奇蹟の起点となった曲。若いマエストロの精気漲る演奏でずいぶんこの曲の印象が変わった気がする。(それにしても…解説ゲスト出演の依頼が来たときは曲目を聞いて「何を話そうか?」と戸惑ったほどの渋いプログラムだったが、案ずるより産むが易し(笑)。

放送は2月17日(水)19時〜「ベストオブクラシック:N響演奏会」@NHK-FM。

2020年12月16日 (水)

田部京子ピアノリサイタル

201216毎年年末恒例の田部京子ピアノリサイタル(浜離宮朝日ホール)を聴きに行く。

ベートーヴェン生誕250周年の誕生日(12/16)の夜、最後の3つのピアノソナタを聴く…という降霊術のような趣向。シューベルトのアダージョを序章にして前半がソナタ30番と31番、後半にメインとなる大作32番を配して祈るような高音のトリルで締めくくった後、アンコールでさらに天国へ浮遊するようなシューベルトのアヴェマリアで終わる一夜。

晩年の孤独な巨匠が夢見た「全ての人が抱き合いキスし合い神々の優しき翼に包まれる」という夢はコロナ禍のロックダウンの前に消え果て、最後のピアノソナタや弦楽四重奏曲の描く孤独な世界がリアルになり心に染みるという皮肉なベートーヴェンイヤー。心の底を見つめ直すような深い世界を改めて再発見出来たのはいいが、それをマスクをして息苦しさの中で聴かなければならないとは……

2020年12月13日 (日)

三村奈々恵マリンバリサイタル

2012131三村奈々恵さんのマリンバリサイタル(トッパンホール)を聴きに行く。

デビュー20周年記念ということで、スチールパン・チェロ・クラリネット・エレクトーン・パーカッションとの共演も含む多彩で色彩豊かなプログラム。マリンバはミニマル音楽や電子的なサウンドの世界とよく合うと改めて感心する。

最後は、拙作マリンバ協奏曲〈バードリズミクス〉のピアノ伴奏版をエレクトーン(elT:渡辺睦樹)とパーカッション(perc:萱谷亮一)で演奏するというちょっと面白い試み。初演がちょうど10年前(2010)。そんなに経つのかと、しばし遠い目になる。「難しいですよぉ」と改めて泣き言を言われる(笑)も、協奏曲だから難しいのが当たり前。エレクトーンの万華鏡のような音色の多彩さに改めて驚くが、個人的には終わりの8小節が死ぬほどスキ。

オリジナルの協奏曲版は、今年の5月に上演されるはずがコロナ禍で中止となるも、来年5月にセンチュリー交響楽団@ザ・シンフォニーホール(大阪)で仕切り直して上演の予定。乞うご期待。

2019年12月12日 (木)

銀座のブラームス

Tabe191212〈田部京子ピアノリサイタル〉を聴きに浜離宮朝日ホールへ。

新シューベルト・シリーズ第6回の今回は、シューベルト晩年のミニアチュア「アレグレット」に始まり、シューマン「子供の情景」、グリーグ「ペールギュント」を経て、最後はブラームスの大作ピアノソナタ(第3番)。

彼女の演奏は(考えてみると)結構異形の表現(聞いたことのないアプローチ、聞いたことのない表現)に満ちている。しかし、それが微塵も不自然さを感じさせず「これほどの自然はない」と思えるほど「自然」に聞こえるから不思議だ。

特に今回のコンサートでは、ピアノの響き(ブラームスの強音からシューベルトの弱音まで)がぴったりホールと聴衆を包み込む絶妙な響きのバランスで鳴っていたこともあり、息を呑むような美しさ。響きは奔流となって押し寄せるのに、まるで時が止まっているかのような静謐さがあり、深淵を覗き込むような(そして深淵から覗き込まれているような)情感が漂う。

終演後、ブラームスの余韻を肴に銀座で一杯。さすがに熱燗…は合わないので、近くのバーでアイリッシュ・ウィスキー(Jameson Black Barrel)を。

2019年11月12日 (火)

舘野泉&草笛光子 宮澤賢治

Tateno201911本日は東京オペラシティ(初台)で舘野泉さんのバースデイコンサート

曲目は、カレヴィ・アホ:ピアノ五重奏曲"Mysterium”(初演)、エスカンデ:アヴェ・フェニックス(初演)、吉松隆:KENJI…宮澤賢治によせる(語り:草笛光子)。

KENJI…は、昔(1996年)宮澤賢治生誕100年祭に書いた〈オマージュ〉を元に、2015年に朗読とチェロと左手ピアノ用に改作、それをさらに舘野さんと草笛光子さんのお二人での上演用に改編したもの。

宮澤賢治の作品から6つの断片(やまなし、オホーツク挽歌、銀河鉄道の夜ほか)を抽出し、2つの間奏曲(牧歌と星めぐりの歌)を挟んだ構成になっている。演出:栗原崇さん。

2019年8月31日 (土)

美女と野獣のトーク&コンサート

190831aaベーゼンドルファー東京ショールーム(中野坂上)での〈美女と野獣のトーク&コンサート〉に顔を出す。音楽評論の真嶋雄大さんの司会で演奏家とのトークを交えたミニコンサート・シリーズ。今回はピアノの田部京子さん。

冒頭は、オーボエの中村あんりさんとの共演でモーツァルトのヴァイオリンソナタ ホ短調。この曲昔から大好きな曲なのだが、モーツァルトでホ短調というのは極めて珍しい(と真嶋さんの解説でも触れていた)。今聴くと「爽やかな哀愁」という感じだが、当時は「極めて珍しいキイのしかも短調」というのはかなり暗いホラー的な響きに聞こえたのかも知れない。もしかしたらギターとヴァイオリンでの演奏(ギターは調弦の都合でホ短調はきわめて自然に響く)で発想したのかも?と思ったりもするが、ヴァイオリンのホ短調の艶やかさとほの暗さのバランスはメンデルスゾーンの有名な協奏曲で証明済み。この曲をオーボエで…というのは田部さんのアイデアだったそうだが、移調してニ短調あるいはト短調で演奏すればさらに哀愁が際立った〈オーボエ・ソナタ〉に生まれ変わるかも知れない。

Photobdコンサートはその後、ピアノソロでシューベルト、ブラームス、グリーグと続き、アンコールでプレイアデス舞曲集の一曲が演奏された後、ちょっと登壇して(作曲家と作品についての裏話的な)お話を少し。・・これで無事、美女2 vs 野獣2のバランスに(笑

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