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仕事&音楽

2021年8月 5日 (木)

リハーサル

Img_21138月9日(月休)にフェスタサマーミューザKAWASAKI最終日で演奏される交響曲第2番〈地球にて〉のリハーサル初日に立ち会う。

この曲を書いたのは37/8歳頃(30年前)。現代音楽界の新作なのに番号付きの交響曲で楽章があって最後がジャーンと協和音で終わるというのは異例中の異例で、聴衆は喜んでくれたものの専門家筋からは「気でも違ったのか?」と総スカンだった(笑。そのおかげで現代音楽界を見限り(見限られ)離反した思い出の曲でもある。

その頃感じた「人間も音楽のように、大気から生まれ大気に消えてしまう存在だったらいいのに」という思いは今も同じだが、地球上の東西南北4つの文明の素材を集めて鎮魂曲に仕立てるという趣向は、確かに今回のオリンピックに相応しい気もしてくる。死をひたすら悲しむ鎮魂もあれば、涙を振り切って明るく未来を見据える鎮魂もある。死への思いは生への思いを投影する。

それにしても、自分の書いた曲ながら若い頃の熱い(というよりゴチャゴチャと書き込む)筆致にはひたすら圧倒される。こういう…フルサイズの交響曲は・演奏するのも・書くのも・創るのも・やはり体力(生命力)あってのものだな、としみじみ痛感する。

写真は、指揮者:原田慶太楼氏(左)・東京交響楽団コンサートマスター:水谷晃氏(右)と。・・・若い(笑

2021年7月13日 (火)

原田慶太楼氏と

Img_2034ジャパンアーツで指揮者:原田慶太楼氏と初顔合わせ。

この8月に私の交響曲第2番〈地球にて〉(改定4楽章版)を東京交響楽団と演奏するのを皮切りに、国内外で私の交響曲全曲を演奏するチクルスを構想中とのこと。

現在は新進指揮者として世界を舞台に大活躍中だが、元々はあらゆる楽器を演奏できるマルチプレイヤーを目指していたそうで、サクフォン奏者として〈ファジーバードソナタ〉も演奏しているとのこと。間口の広さと音楽を取り込む自在さ…そして生命力に満ちた〈若さ〉が羨ましい。

2021年4月22日 (木)

元気な便り

2021v 4月23/24日〈朱鷺によせる哀歌〉
  尾高忠明指揮大阪フィル@大阪

5月8日〈サイバーバード協奏曲〉
  sax:上野耕平/名古屋国際音楽祭ガラ・コンサート

5月15日:マリンバ協奏曲〈バードリズミクス〉
  mb:三村奈々恵/日本センチュリー交響楽団@大阪

5月29日:〈アトムハーツクラブ組曲〉
  原田慶太楼指揮オーケストラアンサンブル金沢

8月9日:交響曲第2番〈地球にて〉(4楽章完全版)
  原田慶太楼指揮新日本フィル

・・・と、大阪、名古屋、金沢、東京での拙作演奏のお知らせが届く。

ここ数年すっかり音楽から離れた生活なので、長らく顔を見ていない息子や娘からの元気な便りを伝え聞くようで懐かしい。長女〈朱鷺〉は41歳、次男〈大地〉が30歳〈電鳥〉は27歳、一番若い〈木鳥〉が11歳。・・・歳を取るわけだ(笑

2021年3月27日 (土)

お知らせ

Poster 4月3日(土)京都のゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川で開かれる第33回AI美芸研「S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら」という不思議な研究会に講演(40分ほど)で参加します。

詳しくは…こちら

2021年2月22日 (月)

アリヴェデルチ・オーケストラ

Bravoo FM「ブラボーオーケストラ」3月分2本の収録にNHKへ。

3月7日(日)放送分は、ドヴォルザーク「謝肉祭」と「チェロ協奏曲ロ短調」(vc:佐藤晴真)。
3月21日(日)放送分は「交響曲第9番〈新世界から〉」。
いずれも演奏は渡邊一正指揮東京フィル(2021年2月14日@和光市民文化センター/サンアゼリア大ホールにて行われた番組の公開録音コンサートより)。

・・・と、これにて私の解説担当分は終了。2012年に始まった「ブラボーオーケストラ」の枠で9年、その前の「オーケストラの夕べ」(2008)「FMシンフォニーコンサート」(2003)から数えると18年、初仕事の「新譜情報」(1996)からは25年…という長きにわたりFMで(ほぼ毎週)ボソボソと解説してきたわけだが、晴れて卒業ということに。(ちなみに、番組自体は新年度から柴辻純子さんに引き継がれて続きます)

思えば、大河ドラマを担当したあと60歳で還暦コンサートをやってもらって「定年退職」し、そのあと唯一続けてきたのがこのFM解説の仕事だったのだが…(以前は2時間枠でも3時間枠でも平気で喋っていたが、最近はさすがに1時間でもくたびれるようになってきて、処理スピードと記憶容量の低下は如何ともしがたい)。というわけで、これからは年金と印税で細々と食いつなぎながら、猫を膝にひきこもり隠居暮らしを楽しもうかと…(笑)。そう言えば今日は猫の日(2/22)

Studioa

2021年2月 1日 (月)

ディアギレフの名馬たち

Ravelstradia FM「ブラボーオーケストラ」の収録にNHKへ。

今回は2月14日(日)放送分で、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第1組曲・第2組曲、ストラヴィンスキー組曲「火の鳥」(1919年版)。バッティストーニ指揮東京フィル。(2021年1月22日第946回サントリー定期より)

2曲とも原曲はディアギレフ率いるロシアバレエ団(バレエ・リュス)が生み落としたバレエ作品だが、このセルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)という人物、ペテルブルクの裕福な家に生まれ一般大学の法科で学びつつR=コルサコフに作曲を学んでいたそうで…どこかで聞いたことがあると思ったら10歳年下のストラヴィンスキーと同じ経歴だ。ただ、彼の方は才能に限界を感じて大学卒業後に作曲は諦め、親の遺産を元手にまず美術品のコレクターを始め、やがてパリを拠点にロシア文化を西欧に紹介する展覧会や音楽界を開く興行主となってゆく。

そして、その延長線上にロシアバレエ団を設立。同門の後輩でもあるまだ無名のストラヴィンスキーに「火の鳥」を書かせ、それが大成功したことから一躍音楽界屈指の名プロデューサーとして名を馳せることになる。以後ラヴェル・ドビュッシー・ファリャ・プロコフィエフ・サティ・プーランクら当時の若手中堅どころに次々と新作バレエを書かせ、パヴロワ・フォーキン・ニジンスキーらが踊り振付けし、ピカソ・マチス・ミロ・ローランサンらが舞台美術を手がけ、話題を一身に集めながらロンドン・ローマ・ウィーンからアメリカ各地まで公演しているのだから凄い。

なんだか(写真で見る風貌も含めて)キングコングを連れてきてニューヨークで興行したカール・デナムのような…どこか山師的な怪しげな処もないではないが(笑)、もし彼がいなかったら「3大バレエ」も「ダフニス」もなかったのだから、20世紀音楽の道筋を決定した重要人物であることは確か。
中国の故事で名馬を見出す慧眼を持った人物を「伯楽」と言うが、秀吉や光秀を見出した信長しかり、矢吹ジョーを見出した丹下段平しかり、タモリを見出した山下洋輔・赤塚不二夫しかり、見出される側もそういう人物と出会うか出会わないか・いつどういう形で出会うか、で生涯を大きく左右されるわけで、運命の女神であると同時に人の運命を玩ぶ悪魔メフィストのような側面もあるような気がする。

ちなみに、彼らは(私自身も何人か心当たりがあるのだが)特別な嗅覚と共に普通の人とはちょっと違う嗜好を持っていることが多く、そのせいか見出された側がそのあと純粋に恩人として神のように感謝するかというと…ちょっと微妙と言えなくもない。…それが悪魔の悪魔である所以なのだが(笑。

ちなみに当番組の私の担当はこの3月まで。長年のご愛顧に感謝。

2021年1月13日 (水)

ハ長調とハ長調

Schubertmozart FM「ブラボー!オーケストラ」の収録にNHKへ。

今回は、2020年12月5日の東京交響楽団第687回定期(サントリーホール)を2回に分けて放送。1月31日(日)はモーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(p:児玉桃さん)ほか。2月7日(日)はシューベルト:交響曲第8番〈ザ・グレート〉。演奏は鈴木雅明指揮東京交響楽団。

モーツァルトのハ長調(ピアノ協奏曲)とシューベルトのハ長調(交響曲)という組み合わせ。同じハ長調ながら、後期に足を踏み出したモーツァルトと、ポストベートーヴェンに足を踏み出したシューベルトの描く世界は、一筋縄ではいかない多層的な音楽を聴かせて素晴らしい。そして指揮の鈴木雅明氏の味なのか、優しいながら清々しい響きがどこまでも心地いい。ただ、グレートは第9であって欲しい。昔も今も、そしてこれからも(笑。

2020年12月18日 (金)

運命のトラウマ

Img_1734FM「ブラボー!オーケストラ」今年最後の収録にNHKへ。

今回は12月27日(日)放送分で、波乱のベートーヴェンイヤーの最後を飾るベートーヴェン交響曲第5番〈運命〉。演奏はチョン・ミン指揮東京フィル(2020年10月19日第944回サントリー定期から)。

この曲、12月22日(1808年)という年末の寒いときに〈田園〉と並んで初演され、お客も少なく・演奏もうまく行かず・反響も鈍く・当然報酬も少ない・というベートーヴェンに眉間の皺とトラウマを残すことになった因縁の曲(らしい)。・・というわけで、残りの時間には往年の大指揮者ヴァツラフ・ノイマンと東京フィルが共演した歴史的CD録音(1991年11月のライヴ)から「田園」の第2楽章も聴くことに。

2020年11月24日 (火)

よりにもよってメンデルスゾーン

Felixletter FM「ブラボーオーケストラ」11月/12月分2本の収録にNHKへ。

今回はこの11月20日にすみだトリフォニーホールで行われた新日本フィルハーモニー交響楽団第627回定期演奏会から…
・11月29日(日)放送分は、メンデルスゾーン「静かな海と楽しい航海」、モーツァルト「協奏交響曲変ホ長調K.364(vn:成田達輝、va:東条慧)。
・12月6日(日)放送分は、メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」。尾高忠明指揮新日本フィルハーモニー交響楽団。(↑写真はメンデルスゾーンがスコットランドに行ったときに家族宛に描いた絵はがき)

余談ながら、むかしむかし私が小学校にあがりたての頃、生意気にクラシック音楽のソノシートなど聞いているのを見て学校の先生が「好きな作曲家は?」と聞いたところ、「メンデルスゾーン」と即答したらしい。
ベートーヴェンとかモーツァルトとか言うのかと思ったら「よりにもよってメンデルスゾーン!」とずいぶん後になっても繰り返しそう言っては思い出し笑いされた。

メンデルスゾーンの何の曲を聞いてそう思ったのか(というより5歳児がどこでメンデルスゾーンなどという名前を覚えたのか)記憶にないが、どこかで「無言歌集」の一曲でもピアノで聞いて気に入っていたのだろうか。まさか「スコットランド」ではないと思う。

追記:このところずっとコロナ禍のひきこもりで人と話すことがない日々が続いているので、たまにマイクの前に座ってふと気付くと…日本語が出て来ない(笑)。来年までこれが続いたら日本語を忘れてしまっているかも知れない。

2020年10月30日 (金)

11月のオーケストラ

Beethovendvorak2FM「ブラボーオーケストラ」11月分2本の収録にNHKへ。

11月8日(日)放送分は、ドヴォルザーク「謝肉祭」と「交響曲第8番ト長調」。渡邊一正指揮東京フィル(2020年9月25日第942回サントリー定期より)

11月15日(日)放送分は、ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」(vn:服部百音)。チョン・ミン指揮東京フィル(同10月19日第944回サントリー定期より)

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