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本CD映画etc

2023年11月 3日 (金)

ゴジラ-1.0

Goji「ゴジラ-1.0」を見る。
新作の映画を初日に予約までして見るのは7年前の「シンゴジラ」以来。

ちなみに初ゴジラは小学生の時見た「キングコング対ゴジラ」(1962)。ビデオデッキ(ベータ)が出て最初に買ったビデオが「ゴジラ」(当時は2万円以上した)。

今回のゴジラは〈ゴジラ70周年記念作品〉なのだそうで、G氏は私と同い年なのらしい。長い間お疲れさま。

2023年10月23日 (月)

CD宮田大「VOCE」

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・ベルベットワルツ収録。

2023年6月19日 (月)

お知らせ:CD交響曲第3番/タルカス

Cd2023a
CD吉松隆:交響曲第3番/タルカス
・原田慶太楼指揮東京交響楽団@2023年3月11日東京芸術劇場
・COCQ 85609~10 UHQ-CD
・6月21日発売。

2023年5月22日 (月)

お知らせ@CD2題

Cd2305
■館野泉「風に…波に…鳥に…」@OVCT-00206
・アイノラ抒情曲集より(ロマンス/モーツァルティーノ/バラード)・タピオラ幻景より(水のパヴァーヌ)・シェルブールの雨傘(3手連弾版/藤田真央)・カッチーニのアヴェマリア…収録。

■アルノ・ボーンカンプ「バリトンの狂気〜バリトンサクソフォンのための作品集」@GEN 23822
・エクローグ・モノローグ(メタルスネイル組曲より・Br-Sax版)…収録。

2023年4月12日 (水)

マーマレード回路

Img_3530 「マーマレード回路」が収録されたCD「音の始原を求めて-10」大石満 鈴木浩一の仕事@NEW WAVE()届く。

40年前(1984年!)NHKの電子音楽スタジオで計8名ほどの制作スタッフと一緒に丸一年間の超アナログ作業で作り上げながらあまり気に入った出来ではなく作品番号も付けず作品リストにも載せていなかった全5パート16分ほどのテープ音楽…なのだが、今回、当時制作された作曲家諸氏(近藤譲・助川敏弥・坪能克裕)の作品と一緒に掘り起こされ復活CD化されることになった。

タイトルの「マーマレイド回路」というのは「オレンジ(生音)を入力すると、マーマレイド(加工された音響)が出力される」という架空の音響回路。要するに電子音楽スタジオを、そういうSF(少し不思議)な音を作る「回路」に見立てた作品で、元々はシュトックハウゼンの名作「少年の歌」(1956)に対して「少女の歌」というパロディ的なアイデアから生まれたもの。音の素材は女の子の声と鈴とピアノで、最初は「人工子宮管の中の娘によせる発声法のエチュード」あるいは「電動式アリス」と呼んでいた。

Marmaladea制作当時は既にデジタル黎明期(CD登場が1982年)だったが、基本はすべてが指先頼りのアナログ作業。ずらっと並ぶテレコ(当時はすべてオープンリールのテープレコーダー。10台ほどあったろうか)で「ぴ」「ぽ」「ぱ」「ぷるん」などという子供の声を録音したテープを切り貼りしてループにし「あぶくの対位法」を試みたり(今だったらヴォーカロイドのアプリで簡単に作れそうだが、当時は半年かかった)、テープ音楽なのに音の並びは自然倍音やモード(旋法)にこだわったり、あぶくだけで「ケチャ」を踊らせたり…とかなりヘンなノリ(「実験」と言うより完全に「遊び」)で作っていた記憶がある。

ちなみに、80年代当時のロリコン・オタク文化と微妙にリンクしている(ような気がする(笑。

2023年3月29日 (水)

CD LEO「GRID//OFF」

Cocq85603

◎CD LEO〈GRID//OFF〉
・・・すばるの七ツ 収録

2022年12月21日 (水)

CD「カムイチカプ交響曲/チカプ」

Cdkamuichikap CD「吉松隆:カムイチカプ交響曲/チカプ」本日発売。原田慶太楼 指揮 東京交響楽団@ Denon : COCQ-85599。

初演盤(尾高忠明:1990)シャンドス盤(藤岡幸夫:2000)に次ぐ第三世代(2022)の演奏/録音ということになるのだろうか。
32年の時を経て神の鳥(Kamui-Chikap)が世界を俯瞰するその瞳の…何という解像度の高さ。

発売を受けて「レコード芸術」誌の取材を受ける。

2022年10月25日 (火)

時代の栞

Photo_20221026214701朝日新聞「時代(とき)の栞」欄の取材を受ける。

一冊の本(あるいは作品)を巡ってその時代や背景を読み解いてゆくコーナーで、今回の素材は中井紀夫「山の上の交響楽」(1989)。

山頂の音楽堂で数百年間演奏し続けられている長大な交響楽をめぐる話で、基本は音楽を巡るユーモアSF短編小説…なのだが、無駄に長い交響曲を書いている身としては「なぜ交響曲などというものを書くのか?」という深淵を覗き込まれるようなちょっと怖い作品でもある。

掲載は11月2日(水)夕刊の予定。

2022年5月 2日 (月)

映画「チロンヌプカムイ/イオマンテ」

Flyer_1 映画「チロンヌプカムイ/イオマンテ」鑑賞。監督:北村皆雄。@ポレポレ東中野。

1986年に行われた75年ぶりのアイヌの祭祀イオマンテ(霊送り)を記録した映画。通常「イオマンテ」はクマ(キムンカムイ)の魂を天界(カムイモシリ)に送る儀式だが、これはキタキツネ(チロンヌプ)で行われた儀式の貴重な記録。

アイヌの古老・日川善次郎エカシを中心に、打合せや前夜祭から本祭・そこに至る様々な儀式や各地のアイヌによる歌や踊り・それを見るキタキツネの眼差し・古老による儀礼のことば(全て克明に記録され和訳されている)。誰かに見せるためではなく、純粋に神(カムイ)に向けて行われる厳粛な…そしてもはや再現不可能な古の祭祀。バレエ〈春の祭典〉を思い起こさせる不思議な世界が広がる。

何も知らずに外面だけ見ると「子供の頃から可愛がって育てた動物を寄ってたかって嬲り殺す儀式…」なのだが、アイヌ独特の世界観・自然観に基づいた(神への畏敬と自然への愛を込めた)行為を諄々と描いてゆく映像を見ていると、「魂を天界に送る」ということが静かに胸に染み始める。現代でも「飼っていたペットは死んだあと虹の橋を渡って、そこで飼い主との再会を待っている」という神話があるが(私もしっかり信じている)それに通じるものを感じる。

撮影後35年間埋もれていたという地味な映画だが、最近アイヌを主題にしたコミックス「ゴールデンカムイ(作:野田サトル)」で話題になったせいか(全314話・単行本で31冊!という大長編。先日ようやく完結し、私もそれを期に全話完読した)、アイヌ文化に興味を持ち始める若い人が増えているようで嬉しい。

私も個人的にデビュー時から…「チカプ(鳥)」「カムイチカプ(神の鳥)交響曲」「リムセ(踊り)」など…アイヌ文化に因んだ作品を幾つか書いてきたが、元々は「朱鷺」と並ぶ希少種である「シマフクロウ」に興味を持ったのがきっかけ。シベリウス師の地である北欧フィンランドと同じ北の大地と森と湖の香りがすることと、もうひとりの師匠(松村禎三師)の師匠である伊福部昭氏(釧路生まれで幼少時に音更町でアイヌ文化に深く接し、後に〈タプカーラ交響曲〉などを書いている)の間接的な影響もあるのかも知れない。

Chikap
いくつかの曲の中で「ホホホホホーイ」と歌うように叫ぶ不思議なモチーフを使っているのだが、これはイオマンテなどで霊を送るときの合図・掛け声のようなもの(オココクセというらしい)。むかし記録映画を見て印象に残ったので引用したのだが、この映画でも(儀式のクライマックスなどで)何度か確認できたのが収獲だった。

2022年5月 1日 (日)

CD「左手のためのピアノ曲集」

Cd-naxoslh NAXOSよりCD「吉松隆/左手のためのピアノ曲集」リリース。ピアノ:大嶋・ライアン・ユミコ。(発売:5月20日)

曲目:「タピオラ幻景」「アイノラ抒情曲集」「ゴーシュ舞曲集」

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